概要

剖検所見,組織所見を対象にGLPを対応したシステムです。 システムの機能範囲はプロトコル登録/所見データ入力/データ解析(画面検索, 帳票作成)/訂正履歴(データとプロトコル),SD確認、QAU照合機能のトータル的な管理をします。

システムの特長

1生データを磁気媒体または生データ表の選択が可能

本システムは生データを磁気媒体またはシステムで作成する表を生データ表に選択することを可能にします。 生データを磁気媒体にすることを実現するために以下の機能を対応します。

  1. プロトコルデータと所見データの修正には変更理由を入力し、変更履歴をシステムで管理します。
  2. ②最終化登録、SD承認を対応します。
  3. 入力者のID、パスワードをシステムで管理します。
  4. 入力者の資格(SD、病理責任者、病理担当者)を登録して、入力可能な機能の差別化をします。
(例:プロトコル入力・承認はSD、最終化は病理責任者など)

2小回りのきくシステム運用を実現

簡単なプロトコル入力・承認処理、承認後は自由度のあるスケジュールまた試験種類に依存しないですぐに所見入力を可能にする「小回りのきく運用」を実現します。 (一般的にGLP対応を意識するあまり測定のためのスケジュールや測定可能条件を固定化してしまい、自由度のないガチガチのシステムになる傾向がありますが本システムは小回りきく運用を実現しました。)

3所見入力画面充実

所見の入力方法は動物を指定して動物の臓器単位に所見を入力するカルテ方式を組織と剖検標準の共通の入力方法とします。
組織所見では更に組織所見の一覧入力を可能にします。組織所見の一覧入力は横軸に群設定した群―動物番号を,縦軸に臓器/所見を表示し,その所見と動物番号がクロスするところに見られたグレードを入力します。
組織所見の入力方法はカルテ方式画面と組織所見一覧画面を切り替えて所見を作成することが可能です。相互の画面で入力した所見データは相互の画面に反映して表示します。

4一般毒性試験システムと病理システムのデータの連動

当社の一般毒性システム(別売)で入力したプロトコル情報を病理のプロトコル入力と連動、病理の所見入力画面上で毒性の個体の全測定データ(体重、症状、餌、尿・血液・生化学)を参照するなどの連動を実現します。

5組織所見と剖検所見の連動

組織所見のカルテ方式画面で入力している動物の同一実験の剖検所見をモニターすることを可能にします。組織所見に剖検所見を関連所見として関連付けて登録します。関連所見は阻組織所見のカルテ画面と帳票類に作成します。

6自由に作成可能な病理辞書

本病理システムは組織所見、剖検所見の辞書から所見を作成入力します。
標準機能としてユーザが自由に辞書を更新登録可能する辞書更新機能を搭載します。
ユーザは本機能を使って自由に辞書の更新を可能にします。

7所見辞書と「既存所見から所見作成

所見入力の選択候補は入力時に以下にある「既存所見と病理辞書」を切り替えて所見を作成することを可能にします。
・同一実験内既存所見から選択(同一実験内の全動物で入力した所見を選択候補として表示)
・マスタ病理辞書から選択(マスター病理辞書は1種類、剖検・組織別の標準辞書、辞書内容の更新は可能)
・個人辞書(個人辞書はN個作成可能、個人辞書を切り替えて使用可能、個人辞書は研究者が任意に作成可能)

8帳票は以下のパラメータが可能です。

腫瘍系と非腫瘍系とに分けて作表を可能。(この場合辞書で所見を非腫瘍系また腫瘍系の区分入力要)個体表、群別表を選択します。帳票はEXCELシートを作成します。